人間だれでも一年にひとつづつトシをとります。
個人差はありますが、ある程度年齢をかさねると眼も老化してきます。
そう、「老眼」です。
近くの文字が見えにくくなる、ちょっと離してみたくなるアレです。
「老眼鏡は100均で買えばいいでしょ?」
お気持ちはよくわかるんです。
たしかに老眼鏡なんて必要な時にちょっと使うだけだから、わざわざ眼にあわせて作らなくてもいいんじゃないの?と思うかもせれません。
しかし、100均の老眼鏡だとかえって眼に負担をかけていることもあるんです。
100均の老眼鏡がダメな理由を解説していきます。
100均の老眼鏡ではダメな理由
理由は、ズレたメガネになるから。
ズレているのはおもにこの二つ。
- レンズの度数
- レンズの中心の位置
ズレたレンズを使うのですから、そりゃ眼に負担をかけてしまいます。
なんとなく眼が疲れるとか、肩がこったりとか。
眼に良いワケないですよね。
では、それぞれもう少しくわしく見ていきましょう。
レンズの度数がズレている
当たり前のですが、まずは何よりコレが理由。
乱視の矯正もされていません。
度数がズレていると、眼は無意識にズレの分を補おうとします。
眼は勝手にムリして物を見ようとするんですね。
知らず知らずのうちに眼に負荷をかけて、気が付いたら眼が疲れていたってことがよくあるんです。
眼は左右非対称
みなさんご存知のとおり、ヒトの体は左右非対称です。
パッと見は似てますが、「左」「右」の字くらいの差があります(個人的見解です、すいません)。
当然、目の度数も左右でちがうことがほとんど(たまたま同じときもあります)。
しかし、100均などの既成の老眼鏡は基本的に左右同じ度数で作られています。
なので、ほとんどの場合、目とレンズの度数にズレができてしまいます。
レンズの中心の位置もズレている
メガネは、レンズの中心を黒目の中心(瞳孔)にあわせて作ります。
これがズレると、見づらさや疲れの原因になります。
100均などの既成の老眼鏡は、当然アナタの目にあわせて作られてはいません。
レンズの中心の位置もおそらくズレています。
用途によっても合う度数は変わる
近くを見るメガネの度数は、実はひとくくりにするのがムズカシイ。
- 読んだり書いたり
- パソコン
- 裁縫
- スマホやゲーム
上記は近くを見る主な用途だと思いますが、それぞれビミョーに違いがあります。
それは、目からの距離。
目からどのくらい離れたところのものを見るのか?です。
「読んだり書いたり」はだいたい40cmくらい、
「パソコン」はキーボードからモニタの距離が40~60cmくらいでしょうか?
たいした違いは無さそうですが、この数センチの差が目の疲れに影響します。
目的にしっかりと度数を合わさないと、使えば使うほど目が疲れてしまいます。
それでも100均の老眼鏡が使えてしまうワケ
なんだかんだ言いながらも100均の老眼鏡を使っている人は多いのではないでしょうか?
目にとってあまり良くないのになぜ使えてしまうのか?
それは、目の方が慣れてしまうから。
ズレがあっても負担がかかっても目の方が慣れていくんです。
ヒトの目ってホントによくできているんですよね。
あ、だからといってそれでOK!ってコトではないですよ。
見えるけど、確実に目に負担をかけてますから。
「肩がこる」とか「目がショボショボする」
こういったことの原因な場合があるんですね。
100均の老眼鏡でも大丈夫なとき
使う時間が短いとき、ですね。
- ちょっとだけ薬の説明書を読む
- ちょっとだけスマホのメッセージを読む
- ちょっとだけ爪を切る
などなど、ちょっとだけ~するときにはいいんじゃないでしょうか。
家のなかのあちこちに置いといて必要な時にちょっとだけ見る。
つまり、あまり長時間続けて見なければ、ズレによる目の負担も気にしなくて大丈夫、というコトです。
あちこち置いておくのに、いちいち高いメガネを作ってられませんものね。
まとめ
老眼鏡ってカンタンにみられがちですが、使い方によっては目の疲れぐあいにもかなり影響することがあります。
ぜひ、しっかりと自分の目にあわせた老眼鏡を作って快適なメガネライフを過ごしましょう。
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